入り口には素敵な銅像がありました。
長谷川さんの作品はどれもディティールにこだわっていて、それを具現化したところが素晴らしいです。
この銅像と全く同じイラストが表紙になった長谷川さんのエッセイ漫画があります。美術館の中にその本も展示してあり、自由に手に取って読むことができます。
おや?汗を流しているみたいにみえる。
サザエさんは、小尻の持ち主でした! スリムなストレートデニムでしょうか?似合ってますね。長谷川先生はスリッパを履いてます。
美術館の中にはエレベーターがあります。みんな階段を使っていましたが、たまたまエレベーターを使いました。ボタンを押したら、スタッフの方が近づいてきて、静かな声で「中に入って扉が閉まると柄が出てきますよ」と教えてくれました。中で写真を撮ってもオッケーですとのこと。
このことを知っていたら、もっと 来場客がエレベーターを使いそうですね。でもあえて書いていないのかな?
こちらの美術館のスタッフの皆さんが素晴らしかったです。皆さん心が安定してる雰囲気が伝わってきて、来場客への対応がきめ細やかでこちらまで心が安定しました。
2020年代は心の安定や心の余裕が何より大事なんじゃないかと個人的に思ってます。心が安定してれば、ストレスも受けにくくなり、自分にも人にも優しくできる心の余裕ができると思います。
でもそれには時間の余裕を作ることが必要かもしれませんね。お金の余裕を生むために時間の余裕がなくなってしまうのは残念だけど、そういう人が多いのかな。
出口に付近にはカフェとお土産グッズがあります。
お土産グッズはシーズンごとに刷新されています。シーズンごとに変わるから行くごとにお土産は限定品になりますね。
どれも可愛くて欲しくなりましたが、家のなかをすっきり使うことに夢中な私は物欲を抑えました。
お土産ショップは美術館に入らなくても利用できるみたいなので、 やっぱり欲しいと思った時にショップを覗いてみたいです。
その日も小学校低学年の女の子がカウンターのスタッフさんから「わかめちゃ〜ん」と呼ばれていて、女の子は突然周囲から注目をあびて、複雑な表情でカフェオレを取りに行っていました。
ファンにとっては嬉しいサービス!でも私はキャラクターの名前で呼ばれるのがちょっと照れ臭かったので、その日は飲み物を注文するのも諦めました。
みんな思う疑問だと思いますが、なぜかマスオさんとフネさんがいません。タマもいないようです。
どうしていないのか、いつか誰かに聞いてみたいです。
子供たちが上を向いて指差しているとことから、飛行船でも浮かんでいる設定なのかな?
個人的に美術展の中で面白かったのが、長谷川先生の人生の年表でした。なかなか細かく書いていて、長谷川先生側にとって不都合な事まで書いてあったのが面白かったです。
こちらの美術館は長谷川先生が生きてる頃から建っていたのですが、2020年に建物を新しく建て替えました。 立て替えた際に桜新町の駅前に銅像が立ったのですが、その銅像に固定資産税が60万円もかかり、商店街の組合の方に課せられました。こちらがニュースで話題になり、そのことにも触れていました。(現在は免税になり、組合の方もほっとしたとか)
そういえば、当時の美術館の外観写真がありましたが、現在の外観とほぼ同じでした。正直言って建て替えたのかわからないくらい同じでした。
年表を見て長谷川先生は天才漫画家ぶりにおののきました。漫画家デビューが15歳で、亡くなる70歳までずっと売れ続けています。 凄くないですか?
50歳でお父さんが亡くなってしまい、漫画家デビューしてからは家計を支え続けました。それにしも長谷川先生はお父さんのことがとっても好きだったんじゃないかな?と思いました。
長谷川先生は生涯結婚しなかったけど、サザエさんを描くことで、理想の旦那さんとつくった子供とお父さん家族とで一緒に暮らすことを実現したんじゃないかな?と思いました。
とはいえ結婚はしていなかったけど、長谷川先生の人生はすごく幸せそうでした。長谷川先生のお母さんも100歳近くまで生きたし、お姉さんがマネージャーとして切り盛りしてくれて、頻繁に3人で世界に旅行していた。いつも家族と一緒だった。お姉さんが亡くなった後は、会社も解散して、かなりさっぱりした性格なんだなと思った。
今回もぐるっとパスを利用して無料で入れました。
私が行った時は、長谷川先生がご家族と一緒に世界旅行を楽しまれた漫画の展示でした。全部おもしろくて、1枚ずつ見入ってしまうと時間があっという間に過ぎていきます。
全部念入りに見ることはできませんでしたが、長谷川先生の着眼点とイラストのかわいさに感動しました。
晩年はお母さんが認知症になって、その姿を見て、自分の老後の姿を重ね直して憂鬱になり、うつ病になったことも公表されてました。そして、うつ病になったこともコミカルの漫画にして、素晴らしいなって思いました。
鬱というか躁鬱の繰り返しだったみたいです。
江戸時代から鬱になる人はいたし、精神神経学の先生のYouTubeいわく、「人間は疲れてると鬱になる」とのことなので、誰だってなる可能性がある病気ですよね。
今よりもうつ病はメジャーじゃないから、当時は公表したことで、世の中からの偏見があったかも。 だけど、漫画に反映したりして、ただでは転ばない精神がプロフェッショナルだと思いました。
またぐるっとパス を購入したらぜひ訪れてみたいです。
皆さんもお近くに立ち寄られた際はぜひ行ってみてください。
長谷川先生も買い物の帰りにふらっと立ち寄れるようなコンセプトで美術館を建てたみたいです。
それではどうもありがとうございました。